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映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ」粗暴で繊細・全部が性癖だった|配信で視聴可能

こんにちは。
実写BL・メンズロマンスが大好きなアラサー会社員のricoと申します。

数ある作品の中から大人女性にもきちんとおすすめできる良作のみをピックアップしていたら、130本を超えてしまいました。
ひたすら個人的な見どころをご紹介していくブログです。(特に激推しな11作品はこちら)

今回はNetflix映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ/The Power of the Dog」を取り上げます。

作品メモ

評価 :4/5。

評 価:4(4.5以上はこちら
設 定:年の差・匂わせ
トーン:ミステリアス
スリラー
フィル:年上/カウボーイ/粗暴/インテリ
ピーター:年下/学生/インテリ/美青年
※あくまでも個人の主観です

まだ見たことがない方のために詳細を省いた「見どころのみ」をかいつまんでご紹介しますが、3割ほどネタバレを含みますのでご注意ください。

映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ」とは

映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ /The Power of the Dog 」は2021年12月よりNetflixにて独占配信された英豪米加新合作の作品です。

(2022年2月追記)2022年アカデミー賞では作品賞含め最多の12部門でノミネートされましたね!

12月の全世界配信に先駆け、日本では11月3日の東京国際映画祭ジャパンプレミアで上映され、同月19日より一部劇場にて公開されています。
ricoはNetflix会員ですが、大画面で見たいがために劇場に行ってきました。

Netflixオリジナル作品をはじめて劇場の大画面で見たんです。
音楽も映像も美しすぎて文句なしのクオリティだったの。
劇場の大画面に赤い「N」のロゴがドーンと映った瞬間、もうそういう時代なのねと感じましたよ。

威圧的だがカリスマ性に満ちた牧場主。
弟の新妻とその息子である青年に対して冷酷な敵意をむき出しにしてゆくが、やがて長年隠されてきた秘密が露呈し…。

Netflix「 パワー・オブ・ザ・ドッグ」あらすじより

原作はアメリカの小説家トーマス・サヴェージの自伝的小説「The Power of the Dog 」
監督は「ピアノ・レッスン」で知られるジェーン・カンピオン。
今作でヴェネチア映画祭銀獅子賞監督賞を受賞してます。
「ピアノレッスン」の理不尽さと不穏な緊張感が大好きなので、今回の作品も、音楽・構図・ライティングもう全部が良かった。

さらにね、インテリでプライドが高く益荒男カウボーイ(主人公)が年下の美青年と出会うことで、誰にも見せることのなかった繊細な一面を自覚して変わっていく…っていう最高のストーリーよ。

「ブロークバック・マウンテン」「トム・アット・ザ・ファーム」「ゴッド・オウン・カントリー」が好きな人はきっとこの作品も好きになるはず。

性癖に刺さる人が必ずいる

粗暴なカウボーイと繊細な美青年

https://www.netflix.com/jp/title/81127997

フィル(演:ベネディクト・カンバーバッチ)

モンタナの広大な牧場営む牧場主。
インテリで男らしいカウボーイ。
粗暴で威圧的。でもカリスマ性に満ちてる。
頭がよく人を見る目に長けているため一筋縄ではいかない鋭さがある。

25年間一緒に牧場を営んできた弟が、ある日突然子持ちのローズと結婚したことでローズとピーターとの生活が始まることになる。

あのベネ様が汗臭い男役ですよ
ハマり役でしたよ

https://www.netflix.com/jp/title/81127997

ピーター(演:コディ・スミット=マクフィー)

ミステリアスで中性的な魅力のある青年。
母ローズの再婚をきっかけに牧場主の子どもになる。
フィルをはじめ、牧場の屈強なカウボーイたちから「女々しいやつ」と馬鹿にされる。
研究熱心で特に医学分野が得意なインテリ青年。

https://www.netflix.com/jp/title/81127997

とにかくこのピーターがなんとも美しいんだよ…

慣れない牧場暮らしで、まわりに馴染めずに気を病んでいく母親をどうにかして助けたいと思っている優しい青年。

ただ美しいだけじゃないの。
やばいの。

https://www.netflix.com/jp/title/81127997

ローズ(演:キルスティン・ダンスト)

ピーターの母親。夫を亡くしたシングルマザー。
ある日出会った牧場主兄弟の弟ジョージと再婚し、ジョージの兄フィルたちと共に生活を始める。

突然始まった牧場での暮らしに馴染めない上に、弟の結婚を快く思っていないフィルから辛くあたられ、少しずつメンタルが削られていく。

ローズの存在がこの作品の鍵

同性愛がタブーの時代

https://www.netflix.com/jp/title/81127997

この作品の原作が書かれた時代は同性愛がタブーとされる時代。
そのため原作では匂わせ程度のようですが、映画では割とわかりやすく描かれていましたよ。

川辺でひとり「B.H」って刺繍されたハンカチを嗅いでオ〇ニーするシーンとかさ。
(B.H.が何を意味するかはぜひ作品を見て確かめて欲しい)

男性向けのエロ本とかない時代、男性の裸体が載ってる学術的な雑誌を隠し持って、誰も知らない秘密の場所に隠したりさ。

https://www.netflix.com/jp/title/81127997

同性愛がタブーとされた時代「ブロークバックマウンテン」で描かれていたようにまわりにバレたらそれはもう「終わり」を意味するんですよね。
特に田舎ではもっと深刻だったはず。

そんな閉鎖的な時代の、またさらに閉ざされた環境で生きるカウボーイたち。
荒々しく乱暴な漢の世界で、誰にも言えない秘密をかかえるというこの対比がとてつもなく緊張感があってヒリヒリした。

このヒリヒリ感が好きだ…!

妖しい描写に悶えた

https://www.netflix.com/jp/title/81127997

この作品は最初から最後までずっと、一本の細いロープがみしみしと音を立てながら張っているような、そんな緊張感が漂っているんです。

ありとあらゆる演出で見る側の心理的緊張がピークに達したその時、ふと訪れるひとつのシーンがあるんですけどね。

そのシーンが大変にエロくて、ricoの性癖に刺さりまくりました。
直接的な表現はないの。でもね。

真夜中の小屋にふたりきり。
キツく編まれたロープ—
探り合う互いの視線—
怪しげに漂うタバコの煙―
思わせぶりなライティング—

や、やめてくれえええええ!
って思わず劇場の座席でもがきましたよ

美しいシーンの数々

https://www.netflix.com/jp/title/81127997

作品前半は、広大な牧場と大自然を贅沢にたっぷりの引き画で見せてくれています。
舞台はモンタナ設定ですが、実際の撮影はニュージーランドで行われたようです。

大自然と野生的な男たち
大好物です。

果てのない広大な自然の中でも、それぞれに孤独を感じている登場人物たち。
後半になるにしたがって構図がどんどんと細かく繊細になっていき、それに釣られるようにこちらの緊張感も増していきます。

タイトルの「犬」が意味するもの

https://www.netflix.com/jp/title/81127997

題名「パワー・オブ・ザ・ドック」は聖書にある詩からきているようです。
実際に映画の中でも、この詩集を手にして読み上げるシーンが出てきます。

私の魂を剣から、私の命を犬の力から救い出して下さい。

聖書 詩編 22

この詩でわかるように「犬」は人間に潜む邪悪さを意味しています。
この映画において邪悪な力とは何のことなのか、そしてその邪悪な力(パワー・オブ・ザ・ドック)を追い払い解き放たれることはできるのか

ぜひここの解釈を誰かと語り合いたい。

このテーマずっと味する。

衝撃の結末

https://www.netflix.com/jp/title/81127997

そしてこの作品は思いもよらない展開で幕を閉じます。
「え…!」ってなった瞬間に脳内でフラッシュバックする冒頭のモノローグ。

そのモノローグを噛み締めてまた作品を振り返ると、ぞわああっと鳥肌が立つんです。最初から最後の最後まで油断できないスリラー作品でした。

それでも作品を見終わったあとに押し寄せる感情は「恐怖」ではなくて「哀しさ」「切なさ」なんですよね。
作品を振り返って冷静になった今でも、胸が締め付けられる切なさでいっぱいよ。

とにかく見てくれ

第79回ゴールデン・グローブ賞受賞

https://www.rollingstone.com/movies/movie-news/golden-globes-2022-winners-1281095/

(2022年1月追記)
アカデミー賞の前哨戦として注目度が高いゴールデン・グローブ賞にて「パワー・オブ・ザ・ドッグ」が3部門での受賞が発表されました。

・第79回ゴールデン・グローブ賞 作品賞(ドラマ部門)
・第79回ゴールデン・グローブ賞 助演男優賞
・第79回ゴールデン・グローブ賞 監督賞

第94回アカデミー賞 最多12ノミネート

https://cinema.ne.jp/article/detail/48981

(2022年2月追記)
そしてアカデミー賞では作品賞、主演男優賞など最多部門でノミネートが発表されました。これはもう…決まりなのでは?!
授賞式も楽しみです!

映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ」は配信で視聴可能

映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ」は2021年12月より動画配信サービスNetflixにて独占配信されます。

▶ Netflixで「パワー・オブ・ザ・ドック」を見る

原作小説「The Power of the Dog」

トーマス・サヴェージ (著)
波多野 理彩子 (翻訳)

露わになる本心、剥き出しになる人間の弱さ、立ちはだかる西部の論理。そして物語は、衝撃の結末を迎える!美しい大自然のなか、アメリカ社会のタブー、飲酒・人種差別・同性愛に斬り込み、世界の絶賛を得た幻の名作、本邦初訳!

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本ページの情報は2024年7月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。


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