18禁映画「Sublet/サブレット」年の差友情モノかと思いきやしっかりエロくてしっかり泣けた

こんにちは。
実写BL・メンズロマンスが大好きなアラサー会社員のricoと申します。

数ある作品の中から大人女性にもきちんとおすすめできる良作のみをピックアップしていたら、130本を超えてしまいました。
ひたすら個人的な見どころをご紹介していくブログです。(特に激推しな13作品はこちら)

今回はアメリカとイスラエルの合作映画「Sublet/サブレット」を取り上げます。

まだ見たことがない方のために詳細を省いた「見どころのみ」をかいつまんでご紹介しますが、3割ほどネタバレを含みますのでご注意ください。

映画「Sublet/サブレット」とは

映画「Sublet/サブレット」は2020年11月にフィラデルフィアユダヤ人映画祭で世界初公開されたアメリカとイスラエルの合作映画です。

ニューヨークタイムズの旅行コラムニストのマイケルは、仕事でイスラエル、テルアビブに5日間滞在することになる。
マイケルはエイズ危機に関する本を書いたかつてのベストセラー作家であり、彼はその時期に親友をエイズで亡くしていた。
テルアビブでホテルに滞在する代わりに、金欠の映画学校の学生であるトマーが転貸する人気のエリアにあるアパートに滞在することになる。
ふたりはジェネレーションギャップを感じながらも5日間の交流を通してそれぞれ相反する人生観を見直すことになる…

ricoのざっくり翻訳

50過ぎのアメリカ人記者マイケルと、学生のイスラエル人トマー。
親子ほど年の離れたふたりが、互いの価値観を共有しながら互いの生き方に刺激を与えあう、そんな物語です。

好きよこういう歳の差設定

国籍も年齢も違うふたり

マイケル（演：John Benjamin Hickey）

ニューヨークタイムズに寄稿するアメリカ人の旅行コラムニスト。
過去、エイズに関する本が大ヒットしたベストセラー作家でもある。

アメリカには長年連れ添った恋人もいて、仕事も成功して地位もお金も手にしているのに、どこか寂しそうな男。

仕事で訪れたイスラエルに5日間滞在するために、地元の青年トマーの部屋を借りることになる。

知性にあふれたナイスミドル

トマー（演：Niv Nissim）

映画監督を目指して専門学校に通うイスラエル人の学生。金欠。
感情の赴くままに、お酒やドラッグを楽しむ今どきのやんちゃな若者。
特定の男性と深い関係を結ぶことを避け、気が向いたら出会い系サイトを使ってワンナイトを楽しむ日々をおくる。

やんちゃなヒゲダン。堀深い中東イケメン。大好き。

奔放でオープンな学生

物件のオーナーと一時的な滞在者という関係のふたり。
旅行コラムを書かなくちゃいけないマイケルのために、トマーに地元を案内してもらったことをきっかけに、この二人の不思議な関係がスタートしますよ。

真逆なふたりの絶妙な距離感

真面目で几帳面な性格のマイケルと、本能の赴くままに生きるトマー。

生きてきた時代も、バックグラウンドも、人種も違う二人は、当然互いにたがいの世代のことが理解できずにいます。

本来であれば交わることのない真逆なふたりなんだもの仕方ない。

マイケルが「俺の若い頃は…」っていいだすと、トマーはすかさず「はじまったよ…」と互いを小ばかにしたりね。

でもこのお互いにない価値観に触れることで刺激し合うふたりがいるんですよね。

よくあるよね、歳の差のバディモノでさ、最初は分かり合えずに喧嘩ばかりなんだけど、やっぱりお互いのことどこかで尊敬し合ってて、気付いたら深い絆で結ばれてたってやつですよ。

年齢や国籍や価値観の壁を越えた友情モノってやつですよ。

っておもってたらですよ。

まてまて急にエッチな展開きたぞ

中盤までは、イスラエルの美しい海や街並みをふたりでぶらぶら歩きながら、互いの人生観とか恋愛観について話したり、芸術鑑賞したりしてゆったりした時間が流れていたんです。

そう、この作品に、いわゆる”そういうシーン”はないと思ってたんだ。
だってこのふたり絶対そういうのに発展しそうにないし…

この映画はハートフルで健全な作品なんだ！
普段18禁作品ばっかり見てるricoもたまにはこういうほっこり系も見るんだぞ！ってとこを皆さんに見せたかったんだ！

そもそもこういう作品でえっちな展開なんてありえないんだ！
って思ってたのに！

ある夜、お酒に酔いながらまったりしてると、トマーがゲイ専用の出会い系サイトを何気なく見てるのをマイケルがチラ見して

マイケル「最近の若者たちのそういうのは全く理解できん」
トマー　「手っ取り早くていいじゃん、この男なんてどう？」
（出会い系サイトの写真を見せながら）
マイケル「たしかに、いいね（冗談で）」
トマー　「今から呼ぼうよ？」
マイケル「誰のために？」
トマー　「僕らのために」

え？まさかのデリですか？
しかも、おま、「僕ら？」って言った？
さささささ…さささ…さんぴいってこと？

手つないだり、キスしたり、そういうのまっったくなかったのに？！
むしろ男同士の友情モノだと思ってたのに？！何の前触れもなく？！
いきなり？！

画面の前で思わず正座したよ
（切り替え早いのがricoの長所）

アプリで呼び出した見知らぬセクシィなお兄ちゃんは、まさか相手が二人いることに戸惑います（ほんとにデリしちゃったよ）

お兄ちゃん「君たちは…付き合ってるの？」
マイケル　「い、いや、僕はただ仕事で来ているだけで」
お兄ちゃん「ふーん…」
動揺するマイケルの目の前で、見せつけるようにお兄ちゃんの身体をやらしく触りながらトマーががんがん攻めるんですよ。
デリしたお兄ちゃんの耳元で「で？年上の男は？好き？」ってささやくのめっちゃエロいですここ。

突然の展開で思考が停止してるマイケル（わかるよマイケル）の目の前で、突然現れた知らない男の服の隙間から胸に触れて…首筋にキスしながら服を脱がして…ジーンズのベルトを外して…フ〇ラし始めるトマーね。

なんだこれいきなりエロいぞ。
わたしは一体何を見せられているんだ。

突然のAV展開に目が泳ぎっぱなしのマイケル（わかるよマイケル）。

とはいえラストは泣けるんだぜ

そんなえっちな夜があったことをきっかけに、ただの部屋を借りる側と部屋を貸す側だったふたりの距離が少しずつ変化していきます。

どのように変化するかはぜひ本編で見て欲しい。

ある夜マイケルは予定よりも早くトマーの元を去ろうと荷造りをするんですが、トマーは今までに見せたことのないような必死さで全力でマイケルを引き留めるんです。

”Please. Stay.”

終盤のトマーは明らかに変わり始めてるんですよね、これまでのちゃらんぽらんなヤンチャな兄ちゃんじゃなくて、ふざけたり、卑屈なこと言ったりせずに、ちゃんと真剣なんですよね。

マイケルが書いたエイズの著書も真面目に読んだりさ…
マイケルに心を開く、健気な姿に心打たれるんです。

そんなトマーの健気な姿に、マイケルもこれまで抱えていた胸の内を打ち明けて、自分の弱いところを始めてみせるんです。
マイケルがね、真面目で誠実で大人の男だからこそ、この弱音吐くところに胸が締め付けられるほど苦しいんだ。

心が震えるラブシーン

マイケルの帰国前夜、片付けが全くできないトマーのために、マイケルはトマーの部屋を綺麗に整理します。

マイケル「いいかい、シャツはこうして分ける。Tシャツはこうしてきちんと畳んで、靴下は丸めるんじゃなくてこうしてまとめるんだ。」
トマー　「まじかよ…細かすぎだって」

悪態をつきながらちゃんと言われたように片づけるトマーが可愛い。
ここのふたりがまるで親子みたいで、とっても愛おしいんです（もうここで泣く）

照れ笑いしながら部屋を整理していると、部屋にかかっていた音楽が切り替わり
トマーのお気に入りの”Reckoning Song”が流れだす…

No more tears, my heart is dry
I don’t laugh and I don’t cry
I don’t think about you all the time
But when I do – I wonder why
You have to go out of my door
And leave just like you did before
I know I said that I was sure
But rich men can’t imagine poor
One day baby, we’ll be old
Oh baby, we’ll be old
And think of all the stories that we could have told
Little me and little you

Reckoning Song歌詞引用

この瞬間のふたりはおもむろに見つめ合います。
ふたりの間にある歳の差や人種の違いを超えて、ただの人間と人間として向かい合い…

ベッドシーンはしがらみやプライドを全部捨てた無防備なふたりが、ただ優しさを分け合う…そんな繊細なシーンでした。

心揺さぶる感情的な音楽もあいまって、とっても美しいし泣けるんだ。

とにかく見て欲しい

トニー賞受賞のベテラン俳優

マイケルを演じたアメリカ人俳優のジョン・ベンジャミン・ヒッキーさんは、ブロードウェイを中心に舞台や映画で活躍していて、トニー賞で主演男優賞を受賞している超実力派俳優のようです。

同性愛者であることをカミングアウトしていて、脚本家の男性との交際をオープンにしています。

映画「Sublet/サブレット」は海外サービスで配信中

映画「Sublet」はHBOMaxやamazonプライムビデオなどで英語字幕付きで配信されています。
残念ながら日本では配信されていないので要VPNです。
こんなに素敵な作品なのに、どうして日本配信がないんだろ‥

▷　HBOMaxで「Sublet」を見る

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※約400円で48時間レンタルが可能です（2022年1月現在）。

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