ドラマ「刃牙はBL」全腐女子よ…聞いてくれ…｜配信で無料視聴可能

こんにちは。
実写BL・メンズロマンスが大好きなアラサー会社員のricoと申します。

数ある作品の中から大人女性にもきちんとおすすめできる良作のみをピックアップしていたら、130本を超えてしまいました。
ひたすら個人的な見どころをご紹介していくブログです。(特に激推しな13作品はこちら)

今回はドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」を取り上げます。タイトルが長いのでこの記事では「刃牙はBL」と略させていただきます。

この記事内での「腐女子」という表現は、私のようにBLを愛するすべての乙女への敬愛を意を込めてあえて使わせていただきます。

まだ見たことがない方のために詳細を省いた「見どころのみ」をかいつまんでご紹介しますが、3割ほどネタバレを含みますのでご注意ください。

ドラマ「刃牙はBL」とは

WOWOWオリジナルドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」はBL研究家・金田淳子さん（東大卒）のエッセイを元にした作品。
2021年、松本穂香さん主演でWOWOWプライムにて放送されました。

文房具メーカーに勤める児島あかねには、会社では誰にも知られていないBLという趣味がある。
身近にある物をBLに置き換えてしまう熱狂的なBL愛好家だ。
そんな彼女はある日、国民的格闘漫画「グラップラー刃牙」と出会い、格闘家たちの肉体美や、言動に濃厚なBLの可能性を見いだす。
誰がいちばん強いのか、どの技がすごいかなどではなく、主人公の範馬刃牙ら格闘家同士のカップリング妄想漬けの日々が始まる。

WOWOW「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」のあらすじより

30年以上連載が続き、シリーズ累計発行部数8,500万部を突破する少年格闘漫画「グラップラー刃牙」。
この漫画を始めて読んだBL研究家金田さんが「この作品、濃厚BLなのでは？」と発想したことから生まれたエッセイ「『グラップラー刃牙』はBLではないかと１日30時間300日考えた乙女の記録ッッ」を執筆。
本作はそのエッセイを元に、文房具メーカーに勤めるOLを主人公にドラマ化した作品です。

原作もエッセイも読んだことがない私。
しかし。このドラマ、ヤバかった…

格闘漫画「グラップラー刃牙」と出会い、BL妄想に取り憑かれたひとりの腐女子の闘いの記録が…

とんでもなく
熱いんですッ！！！

全腐女子よ…聞いてくれ…

とにかくこの興奮を先に伝えさせてほしい。

漫画、ドラマ、小説、なんでもいい！
BLとは全く関係のないジャンルの作品で、一度でもBL妄想したことがあるすべての貴女よッ！！！
何らかの形で二次創作に触れたことがあるすべての貴女よッッ！！
この作品は間違いなくッ！！！

われわれの光だ…

格闘漫画ファンでもなければ、ましてや刃牙ファンでもなんでもないのに…わたし…全7話見終わった今、もう感動でぐしゃぐしゃに泣いてるんよ…（まさか泣くとは思わなかった）

もうね…このドラマ、ほんとに名作なんよ…
エッセイを元にしながらも、ドラマとして見ごたえがあるし、メッセージもしっかりしてるし、

もういうことない。

そして演者さんの圧巻の演技力ですよ…（震えるほどの演技力よ）

全てが素晴らしいのにッッ
なぜ地上波放送じゃないんよ…なぜWOWOWさんなんよ…（こら）
もっとたくさんの人に見られるべきだし、もっと評価されるべき。

とにかく…見てくれ。
後悔はさせない。

これぞ本物のヲタクの狂気

世の中にあふれるBL作品。
そこでしばしば描かれる「腐女子」像、ありますよね。そう、つまり私みたいな乙女。
でもどっか違和感があったんですよ。

なんていうか…漫画とかドラマで描かれる腐女子って、なんかこう、みんなポップで爽やかすぎて。

本物のヲタクはこんな生ぬるいもんじゃねえぞ！っていう感覚がありまして。
世の中の「腐女子」ってのはそんな爽やかでもピュアでもないし（おまえがな）もっとこう、どろついたこと妄想してるし、それこそもう、頭ん中で何考えてるかなんて、言葉にできないんですよ。
できないというか、言葉にしちゃいけないっていう自覚があるくらい、早い話が完全にR指定なんですよ。
もう、狂気の塊なんですよ、少なくとも私はそうなんですよ（そう、おまえがな）

それをね、ぜんぶ、ぜーーーんぶぶっちゃけてくれてるのがこの作品なんです。
ぜんぶ代弁してくれて、なんならこちらのレベルをはるかに超えてきてくれて、だからもう、共感が止まらないし、笑いが止まらないし、崇め奉りたいし、ついていきたいし。
最後はなんかもう感動で涙が止まらないし。

まじでもうどうしよう
どうしたらいい？（知らん）

このドラマは、ゴリゴリの少年格闘漫画「グラップラー刃牙」を読んでBL妄想が止まらなくなってしまったひとりの腐女子の”むき出しの狂気”がまざまざと描かれているんです。

ちょ、ちょっと待って！
は？いやこれBのLじゃん！明らかにそうじゃん！
何？！刃牙ってそういう漫画？！こっちに可能性開かれてる漫画？！
だって…そうだよね？！この人たち…そういうことだよね？！
てかこれBLの第一話として全く違和感ないですし！ってかもうこれBLの第一話であれ！

第１話「グラップラー刃牙と出会った私ッッ」

人が沼堕ちしていく過程って何度見ても尊いですよね…
私はこの「グラップラー刃牙」を1ミリも知らないのに、ドラマの中でそんな刃牙処女な乙女に対しても優しくストーリー解説してくれるからもうしょっぱなから心の叫びに共感が止まらなくて、あっという間にこのドラマの虜になってしまいましたよ。

ここ1週間私は「グラップラー刃牙」に夢中でして。
誰が一番強いか、あるいはどの技がおもしろいか…なんてことはどうでもよくて。
男同士のエロい場面を想像しています。
さらに！刃牙さんたちのLOVEつまりBLがどのようにしてはぐくまれたのかを捏造もとい空想する、こういったことを少なく見積もって一日30時間くらい考えている。

第１話「グラップラー刃牙と出会った私ッッ」

眠食忘れてBLの妄想が止まらない、この狂気が見ていて気持ちがいいんです。

私が主に注目していたのは、刃牙さんをめぐるおとこ同士の駆け引きだ。
3巻までの相関図は既にできている。
なんならイラレで整えている。

第２話「地獄の刃牙幼年編と花山薫と私ッッ」

好きなキャラたちのBL相関図を作っちゃう、そのクオリティはもはや仕事の域。

プロフェッショナル。

ロジカル腐女子の情熱

このドラマの元となったエッセイ「『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ」は、社会学者・BL研究家としてご活躍されている東大法学部卒の金田淳子さん。

そもそもこのお方の冷静と情熱のバランスが素晴らしいんです。
学者特有の理屈っぽさと、オタク特有のほとばしる愛のバランスが。

BLを語るうえで、きちんとBLの歴史や成り立ちをこちらに教えてくれたり、ところどころで腐女子用語の解説が入ったりするのはもちろん、腐女子目線で「萌える」がなぜ萌えるのか、「やばい」がなぜやばいのか、ひとつひとつきちんと言語化して、形のないこの熱狂をロジカルに解説してくれているところがもう、天才か！ってなりました。

でもね、理屈じゃどうにも説明できないくらい激しく萌えるシーンでは「ぴいーー！」っていう叫び声しか出てなくて、それも含めて最高に好き。

原作との絶妙な距離感

主人公は格闘漫画「グラップラー刃牙」が大好きすぎて、6万円以上はたいて全巻をまとめ買いしてしまう程の狂いようなのにもかかわらず、原作との距離感が絶妙な点がとてもいいんです。

原作の癖の強さやとんでもない展開、ぶっ飛びすぎている描写にはしっかりツッコミを入れる大人の冷静さが、シンプルに読者目線でいい。

作品は大好きだけど原作を妄信するわけではなく、あくまでも良識ある読者のひとりとして程よい距離を保ちながらこちら側で存分に狂っている様が好きです。

ヲタ友との強火トーク

このドラマの見どころの一つが、主人公と同じくごりごりの腐女子のヲタ友との飲み会シーン。

腐女子やオタクとひとことで言ってもそれぞれひとりひとりに「好み」がある。
腐女子の数だけ推しキャラがいれば、推しカプの組み合わせや左右差も違う、さらにそのうえ性癖も様々（何言ってるかわかんなかったら謝る）。

とにかく！そんな複雑な乙女心ならぬ腐女子心をリアルに描いてくれてるところがさ…そこがとても好きですよ…この3人のやりとりに終始ニヤニヤが止まんなかったですよ。

みはる「私はやっぱ渋川先生だなぁ…小柄でメガネの老練な感じがいいよね…枯れてる風に見えてちゃんと茶目っ気もある感じ…！」
あかね「わかる！！…ってかエロいよね…」
みはる「エロい…！渋川先生は…「「エロい！！！」」

第３話「推しメンは空手界のリーサルウェポンな私ッッ」

ドラマとして普通に泣ける

腐女子バレしたことでまわりからドン引きされた過去を持つ主人公は、社会人になってからは本当の自分と社会人としての自分にしっかりと線を引いて、プライベートと仕事をドライに分けるすべを身に着けているんです。

会社では仕事ができて後輩からも慕われる頼れる先輩を演じながらも、頭の中は常にBのL妄想でいっぱい！なんていう大きなギャップがあるんです。

このドラマでは主人公がめくるめくBLの妄想を繰り広げながらも、同時に主人公の生きる「現実」である仕事や職場の人間関係が並行して進んでいる点がおもしろいんです。

オタ活と仕事、本来であれば絶対に交わるはずのなかった二つの世界が、あることをきっかけに交わり合い、思いもよらない展開になるというストーリーなんです。

自分がBL好き、腐女子であることをまわりに知られたくない人はきっと多いはず。
オタクはそうして「そうじゃない自分」のスイッチを切り替える技を身に着けてみんな大人になってきたと思うんです。

だからこそ、だからこそね、このドラマの終盤の展開は本当に…泣けるんよ。
コメディかと思いきや…思わずグッときてしまいましたよ。

まじでラスト2話は泣ける

ドラマ「刃牙はBL」は配信で無料視聴可能

ドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」は、動画配信サービスNetflixやU-NEXTにて配信されています（ありがてえ）。
U-NEXTは無料トライアルがあるので、ぜひご覧ください。

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ドラマ「刃牙はBL」円盤も発売決定

ドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」は早くもDVD化が決定しています。

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本ページの情報は2024年7月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。