インド映画「コバルトブルー」色気ダダ洩れの下宿人に狂わされる人生｜配信で視聴可能

こんにちは。
実写BL・メンズロマンスが大好きなアラサー会社員のricoと申します。

数ある作品の中から大人女性にもきちんとおすすめできる良作のみをピックアップしていたら、130本を超えてしまいました。
ひたすら個人的な見どころをご紹介していくブログです。(特に激推しな13作品はこちら)

今回はインド映画「コバルトブルー（原題：कोबाल्ट ब्लू）」を取り上げます。

まだ見たことがない方のために詳細を省いた「見どころのみ」をかいつまんでご紹介しますが、3割ほどネタバレを含みますのでご注意ください。

インド映画「コバルトブルー」とは

映画「コバルトブルー（原題：कोबाल्ट ब्लू）」は2022年に公開されたインド作品。
今作の脚本・監督を務めたサチン・クンダルカールが、2006年に手がけた自身の小説（インドでベストセラー）を映像化した作品。
日本では2022年4月よりNetflixにて配信されています。

作家志望の兄と自由奔放な妹の2人が、謎めいた雰囲気の下宿人を好きになったことで、伝統を重んじる一家は動揺し、家族崩壊の危機を迎える。

Netflix「コバルトブルー」あらすじより

映画の舞台は1990年代後半のインド。
ご存知のようにインドは2018年まで同性での性行為が違法とされてきました。

そんな同性愛がダブーとされていたインドの、典型的なお堅い家庭でのお話です。
男尊女卑の厳しい父親と、誰よりも世間体を気にする母親。

そんな家族がある日家の空き部屋を貸し出したことで、ひとりのミステリアスな男との下宿生活が始まります。

この下宿人の色気がヤバい

下宿人に恋する主人公

妖しい下宿人（演：Prateik Babbar）

下宿人として突然現れたミステリアスな男。
寡黙で孤独な芸術家。
妖しさと色気の塊。

タネイ（演：Neelay Mehendale）

文学を愛する大学生。天使。
その可愛らしい見た目から男からもモテる。
ある日自分の家に越してきた下宿人に恋をする。

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既に自分が同性愛者だと自覚しているタネイは、この謎の下宿人を一目見た瞬間に恋に落ちてしまうんです。

それもそのはず。
この下宿人の色気がもう半端ないんですよ、駄々洩れなんです。

こんな色男との共同生活がはじまるなんて。
なにも起こらないわけがないじゃない。

この色気に思わずむせかえる

そうなんです、この下宿人が大変にエロいんです。
このエロさこそが、この物語の歯車になるんです。

こんなに雄みのある屈強なスタイルしておきながら、とっても寡黙な芸術家。
何にも動じることがなく常に冷静な自信家ってのもいい。

そんな下宿人との生活が始まってしまったらもう、事件の香りしかしませんよ。

その美しさはもう存在自体がアートそのもの。
美術館に展示したいくらい完成された芸術品。

そんな下宿人にトゥンクしちゃうタネイも最高にかわいい。
出会った直後、どさくさに紛れて思わず首筋の匂い嗅ぎにいっちゃうくらい夢中なんです。

このタネイの乙女っぷりも見どころです。
それまで本気の恋を知らなかったからこそ、もう夢中なんですよ。
下宿人がいつも着ている赤いシャツをね、こうね、ついつい嗅いじゃうんですね。
匂いフェチなのね、君。わかるよ、わかる。

映画「君の名前で僕を呼んで(原題：Call Me by Your Name)」でもそんなシーンがありましたよね。
ティモシー・シャラメ君が居候してきた年上の男に恋をして、彼の下着を頭からかぶってしまうっていう、恋する乙女の衝動ってかわいいですよね。わかるよ。

叙情的なエロス

作品ではそういうシーンがいくつか描かれるし、えっちなシーンもあるんだけど、なんというか、それがエロさを超えた芸術みたいになってるんです。

野外でいきなりはじまっちゃうのとか、家族がお祈りしてるそばでこっそりキスしかけたりとか、プロレスごっこの延長で始まっちゃたりとか。
ありがとうございます！っていうようなシーンは色々あるんだけどね。

なんていうんだろな、エロい！っていうのと同時に、なんだこれ美しい！っていう感想がくるような感じで、とにかく表現が芸術的で叙情的なんです。

原作小説を映像化してるっていうのもあると思うんですが、表現が小説っぽい。

色使いとか、光の具合とかが幻想的で美しいんです。

この感じとても新鮮

物語は思わぬ展開へ

ネタバレになってしまうので本筋には触れられませんが、このお話はある下宿人の登場で一家がかき乱され、最終的には思わぬ展開に行き着きます。

ひとりの下宿人によって「本当の恋」を知った青年は、恋焦がれるあまり人生が狂っていき…
そんな彼を待ち受ける運命とは…
そして彼が下した決断とは‥

この作品は男尊女卑や同性愛に対する体制など、インドが古くから抱える問題に切り込む社会派作品でもあります。
ひとりの下宿人の登場によって伝統を重んじる真面目な家族がかき乱され、そして解き放たれていく様子は、まさに今変わろうとしているインド社会を表しているんだと感じます。

とにかく見てくれ

映画「コバルトブルー」は配信で視聴可能

映画「コバルトブルー」は2022年4月より動画配信サービスNetflixにて日本語字幕付きで配信されています。

▷　Netflixで「コバルトブルー」を見る

本ページの情報は2024年7月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。