映画「ロックンローラ」弟分に絆される悪党が愛おしい

こんにちは。
実写BL・メンズロマンスが大好きなアラサー会社員のricoと申します。

数ある作品の中から大人女性にもきちんとおすすめできる良作のみをピックアップしていたら、130本を超えてしまいました。
ひたすら個人的な見どころをご紹介していくブログです。(特に激推しな13作品はこちら)

今回は映画「ロックンローラ（原題：RocknRolla）」を取り上げます。

まだ見たことがない方のために詳細を省いた「見どころのみ」をかいつまんでご紹介しますが、3割ほどネタバレを含みますのでご注意ください。

映画「ロックンローラ」とは

映画「ロックンローラ（原題：RocknRolla）」は2009年に公開された映画です。

ロンドンのチンピラグループ「ワイルドバンチ」のリーダー、ワンツーは裏社会の顔レニーに騙され200万ユーロの借金を抱えてしまう。
そんな中レニーはロシアの富豪ユーリと700万ユーロの取引を始める。

U-NEXTあらすじより

ロバート・ダウニーJr.＆ジュード・ロウ版の「シャーロックホームズ」や「コードネーム U.N.C.L.E.」で知られるガイ・リッチー監督が手がける痛快クライム・コメディです。

イギリス・ロンドンの裏社会を背景に一儲けをたくらむ有象無象の悪党たちが入り乱れるこの作品。豪華キャストたちの癖のある怪演も見どころです。
治安が悪くて、見ごたえのあるアクションもあってさらにクスっと笑えるし、タフな男達が繰り広げる騙し合いが好きな方にはぜひおすすめです。

そしてこちら、「オペラ座の怪人」のジェラルド・バトラーと「インセプション」のトム・ハーディのロマンス容姿があるという噂を嗅ぎつけたので、さっそくチェックしてみました。

…結果どハマりしました

いやね、もちろんメンズロマンスがテーマの映画じゃないからね、ゴリゴリのクライムコメディ作品だからね。
でもね、まじでもう…見終わって1週間たつのにまだ引きずってるんですよ…
もう10年前の作品なのですでに遺跡と化したfandomの森に一人足を踏み入れて…
そこがあまりにも天国すぎてずっと出てこれない状態です（遭難）

誰か助けて…

弟分に惚れられる悪党のリーダー

ワンツー（演：ジェラルド・バトラー）

ロンドンのチンピラグループ「ワイルド・バンチ」のリーダー。
セクシーでワイルドでチャーミング。
手下みんなから慕われているものの、なぜかいつも厄介ごとに巻き込まれてしまう。
女に弱くてダンスが絶望的にへた。
しかしひたすらカッコいい。

これは惚れるよ

ボブ（演：トム・ハーディ）

ワン・ツーのチンピラ集団「ワイルド・バンチ」のメンバー。
皆からは弟のように可愛がられている。
そして女にモテちゃうレディキラーな色男でもあるから憎い。
女をたらしこむのが上手いので皆からは”ハンサム・ボブ”と呼ばれている。

誘い上手な人たらし

一世一代の告白

ロンドンの街で危険な悪事に手を染める悪党集団「ワイルド・バンチ」。
そのメンバーのボブがついに5年間の実刑を食らうことが決まってしまうんです。
そして今日がムショ入りのまさに前日。

5年間も刑務所に入ることが辛くて現実を受け入れられないまま前日を迎えてしまったボブは、意気消沈してとにかくもうなにも考えられないほど落ち込んでいるんです。

リーダーのワンツーは仲間のボブのことを必死で励まします。

ワン「今夜は思いっきりハメはずそうぜ。お前のためにパーティの準備をしてやったんだ」
ボブ「…」
ワン「白い粉もあるし4人のストリッパーもいる。金持ち専用の高級コールガールだ」
ボブ「…」
ワン「少しは元気出ただろ？」
ボブ「嬉しいよ…けど…」
ワン「…なんだよ？」
ボブ「お前にはわからねえよ」
ワン「言えよ。お前のことなら何でもわかる」
ボブ「本当か？」
ワン「ボブ、お前は親友だ」
ボブ「…俺が欲しいのは…ストリッパーじゃねえ」
ワン「…わかった」

ボブ「…‥…お前だよ」

ワン「…いやいやお前…（笑）」
ボブ「（真剣な顔でワンツーを見つめる）」

ワン「…？！」

まさか長年手を組んできた仲間が…ゲイだったなんてマジかよという衝撃と、その対象が自分だったというダブルの衝撃を受け入れられず「変態！」「クソ野郎！」と汚い言葉でののしりながら動揺しまくります。

ワン「お前の歴代彼女のことは全員知ってる！」
ボブ「…だからいいって言ったろ」
ワン「お前はホモ野郎か？！女殺しのハンサムボブだろ？！」
ボブ「…黙ってりゃよかった…」
ワン「そうだ！ハンサム・ボブらしく女とやれ！お前はオカマじゃない！」

女たらしのボブがゲイだなんて！衝撃的な仲間のカミングアウト受け入れられないワンツーは、頼むから冗談だと言ってくれ…という希望を込めて全力で否定します。
一方これから5年も会えなくなる思い人に対して一世一代の告白をしたのに思いっきり罵倒されて打ちひしがれるボブ。
涙目で頭を抱えながら「ごめん」と謝るんです。ここ切ない。

涙目のボブを見て大事な仲間を傷つけてしまった自分に気付き我に返ったワンツーは、深呼吸をして「俺こそ悪かった…言い過ぎた」と謝りますが、ムショに入ることの恐怖と、想い人から拒絶された悲しみでボブはもう泣き崩れてしまいます。

自分はゲイではないけど、目の前の大切なボブの想いを何とか自分なりに受け止めてやろうと思い口を開きます。

ワン「それで…お前は本気で…その…俺とヤリたいのか？ボブ」

なにこれ…
なにこの友情…

絆されるワンツー

ボブの告白を受けたワンツーは、突然のカミングアウトに衝撃をうけながらも、大切なボブのために男らしく覚悟を決めて彼に寄り添ってやろうと決めるんです。
「ひと晩だけだ。絶対に誰にも言うなよ」と何度もボブに言い聞かせ、その晩だけボブのやりたいことに付き合ってあげるワンツー。

戸惑いながらも、可愛い弟分のボブにしっかり絆されてるワンツーがとっても素敵で可愛い。

そして迎えた翌日。
ワイルド・バンチのアジトに向かったワンツーは驚きます。
本来であれば刑務所にいるはずのボブがなんと目の前にいるんです。

ボブ「検察が書類をなくしたんだ！俺は自由だ！」

仲間がみんな大喜びしている中で、ワンツーだけが頭を抱えます。
イラついた表情でボブに対し「いいか、昨日の夜、俺とお前の間であったことは秘密だぞ！おまえがムショに入る予定だったからああなったんだ。もし誰かにしゃべってみろ…！」

刑務所に入るボブのために、プライドを捨てて願いを叶えてやったワンツー。
それなのに…それなのに…！というまさかの展開に思わずこちらはにこにこしちゃいます。

いいぞいいぞ

ボブの誘惑が止まらない

それまでひた隠しにしていたワンツーへの思いを告白したボブは、いろいろ吹っ切れてしまい、その日から臆することなくワンツーに対する猛アタックを仕掛けます。

作品後半ではこの女たらしのハンサム・ボブの「男たらしの才能」が存分に発揮されていて、その挑発的で色気たっぷりな魅力が見どころです。

とあるミッションで、男好きな弁護士の男性を誘惑し情報を聞き出すことになったボブ。

誘惑上手な色男ボブの才能が咲き乱れております。
思わずうっとりして我を忘れてしまうターゲット。

ボブの言いつけ通り重要な書類を盗み出した弁護士がボブと電話で話すシーンが好きです。
着信画面にターゲットの名前が表示されたことを確認して、ワンツーの前でこれ見よがしに電話をとるボブ。

この時のボブの話し方がね、もうね、びっくりするくらいセクシーなのでここ見どころです。

どこにその才能隠してたんだ君。

ボブ「おまえか、バーティ」
弁護士「一緒に飲む約束だろ？」
ボブ「書類はどうなった？」
弁護士「月曜なら空いてる。書類は手配した」
ボブ「それじゃ、月曜に会おうな？ガルルルル（セクシーな唸り声）」

電話を切ってしたり顔で笑うボブに対し、
ワンツー「（怪訝な顔で）そそるな…上手すぎるぞ」
ボブ「（挑発的に）…妬けるか？」
ワンツー「黙らねえとひっぱたくぞ」
って動揺しまくりのワンツーがめちゃくちゃ可愛いです。

ずっと見てたいこのやりとり

小悪党のイケオジがずっと可愛い

作品自体はメンズロマンスがテーマじゃないのであくまでもクライムコメディとしてみて欲しいんですが、やっぱりこのイケオジ、ワンツーの魅力がダダ漏れなのがこの作品の見どころです。

屈強なロシア人のマフィア2人にベッドに縛り付けられてお仕置きされたりするシーンもございます。

そしてやっぱりワンツーとボブのやりとりがとっても可愛いので、もうお話というよりそこにしか目がいかないのが正直なところです。
（もちろんお話も面白いです、クセ者たちのオンパレードだし、カオスだし）

そしてこれだけは言われて欲しい。

エンドロールまで見て欲しい

最後のエンドロール、配信だと飛ばしがちですがこの作品に関しては絶対に最後まで見て欲しいんです。

ボブの積年の想いの強さと、動揺しつつもそれをなんとか受け入れてやろうとする仲間思いのワンツーの優しさが描かれていて心があったまります。

ワンツーをぎゅっと抱きしめ、その手をゆっくりとお尻に移動しようとするボブの手首をつかみ、自分の背中に戻すワンツーの表情が可愛い。

とにかく見てくれ

映画「ロックンローラ」は配信で視聴可能？

映画「ロックンローラ」は残念ながら現在どのサービスからも配信されていません。
DVDはamazonで販売されているので気になる方はぜひ。

▷　amazonで「ロックンローラ」のDVDを買う

本ページの情報は2024年7月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。