R16ドラマ「Smiley/スマイリー」ずぶずぶに惹かれてるのに素直になれないふたり｜Netflix配信で視聴可能

こんにちは。
実写BL・メンズロマンスが大好きなアラサー会社員のricoと申します。

数ある作品の中から大人女性にもきちんとおすすめできる良作のみをピックアップしていたら、130本を超えてしまいました。
ひたすら個人的な見どころをご紹介していくブログです。(特に激推しな11作品はこちら)

今回はスペインのドラマ「スマイリー（原題：Smiley）」を取り上げます。

まだ見たことがない方のために詳細を省いた「見どころのみ」をかいつまんでご紹介しますが、3割ほどネタバレを含みますのでご注意ください。

ドラマ「Smiley/スマイリー」とは

Netflixドラマ「スマイリー/Smiley」は2022年12月よりNetflixで世界同時配信されたスペインのロマンティックコメディです（全8話）。

もともとは「Smiley」というタイトルの戯曲を元にお芝居として上演されていたようですが、今回Netflixでドラマ化されました。

ためらい、不安を感じ、チャンスを逃し、行動を起こせず悩み苦しむ…
さまざまな出来事や感情を経験しながら、バルセロナで真実の愛を探す2人の男性とその友人たちを描く。

Netflix「スマイリー」あらすじより

スペイン・バルセロナを舞台に、セクシーなバーテンダーのアレックスとインテリ建築家のブルーノの正反対のふたりが出会い恋に落ちるというドラマです。

イケオジのラブコメ大好物なricoはこの作品とても楽しみにしていたので、配信と同時に一気見してしまいました。

間違い電話から始まる映画のような設定のドラマ。
でもそれだけじゃないの。
この作品の見どころは主役ふたりのこじれまくった関係にあるんです。

年齢も重ねて恋愛経験も重ねたプライド高めな大人の男ふたりが、全くタイプじゃない正反対の価値観を持つお互いに恋をします（してしまうんです）

それが全然受け入れられずに、素直になれずにいつも互いを馬鹿にし合って喧嘩しちゃうんだけど、内心は仕事も何もかも手につかないほど、ずっぶずぶに相手のことが好きで好きでどうしようもなくて取り乱して頭抱えるっていう話です。

「胸ぐらつかみ合って思いっきり喧嘩しながらも結局お互いの唇見つめて衝動的に噛みつくようなキスしちゃう系」の設定が大好物なんですよ。
もうね、この作品は本当にどタイプで、相当クルものがありました。

「好き」って簡単に言えなくて、素直になれない大人たちがとにかく可愛い。
一筋縄ではいかず遠回りしちゃうこじらせた大人たちのロマコメ。
ヒゲ！イケオジ！年の差！そしてエロい！※R16

全てがそろっている
わたしの性癖ど真ん中作品

陰キャ×陽キャ正反対のふたり

ブルーノ（演：Miki Esparbé）

36歳独身の真面目な建築家。
陰キャ。映画オタクで愛犬家。
マッチングアプリを使ってみるけど全然モテなくて自信喪失中。
年甲斐もなく赤い糸で結ばれる運命の恋を信じているけど、現実はうまくいかずひねくれてしまっている。

アレックス（演：Carlos Cuevas）

32歳の超セクシーなバーテンダー。
陽キャ。筋トレ好き。だからめちゃくちゃモテる。
真剣な恋愛がしたいのに寄って来るのは一夜限りのヤリモク男ばかりで思うようにいかない。

陰×陽
最高なカップリング

間違い電話から始まる恋

付き合っていた彼とめちゃめちゃラブラブだったのに、ある日突然「普通の友達でいよう」というメッセージとともにフラれてしまったアレックス。
彼から最後に送られて来た「☺（スマイリー）」の絵文字がこの作品のタイトルになっています。

フラれたことを受け入れられないアレックスは何度も元カレに電話を掛けます。
でも相手は出てくれません。
全然気持ちが収まらず留守電にメッセージを残すアレックス。
「なんでなの？」「僕のどこがいけなかった？」と泣きながら連日メッセージを吹き込みます。

でも実は番号が間違ってて
まったくの赤の他人に電話してたという…！

アレックスはそれを知らないまま連日鬼電しまくります。

おびただしい数の着信と涙のメッセージを連日のように受け取るのが建築家のブルーノですよ。

留守電を聞きながら「なんてヒステリックなやつなんだ‥」と思いながらも、毎日残されるメッセージを聞きながらこの電話の男（アレックス）に徐々に惹かれて興味を持っていきます。

彼氏にフラれたことが受け入れられないまま、縋るように連日電話をするアレックスと、彼の涙ながらのメッセージを連日うけとるブルーノ。

ある日ブルーノは、意を決してアレックスに電話を掛け直し、毎日間違った相手にかけているよと伝えることにします。

この電話がきっかけで実際に会ってみることになったふたり。
マッチングアプリでもない、クラブでのナンパでもない、間違い電話がきっかけという映画みたいなロマンチックな出会いですよ。

声だけでしか互いを知らないふたりは、このおかしな出会いにめちゃくちゃ期待してしまいます。
素敵な人だったらどうしよう、いや絶対素敵な人だって胸を高鳴らせます。
待ち合わせ場所で出会った瞬間、互いが互いに気付いて、目が合って、そんで、周りの雑音が消えて、なぜかスローモーションになって、にこって微笑み合う…みたいなロマンチックな展開…と思いきや…！

出会った瞬間「まじかよ」ってなります。
見た目が全然タイプじゃないというまさかの展開。

そうなの。そもそも普通に生きていたら出会うことのなかったふたりなんです。

クイアたちが集まるバーのバーテンダーをしてるアレックスは、出会いを求めてバーに集まるイケメン筋肉マッチョたちとしか出会わないし、逆にインテリ建築家のブルーノは、チャラめな飲み屋は好まないしそもそも筋肉君たちからは見向きもされない。

ロマコメドラマ第一話で出会った主役ふたりが、全然タイプじゃないっていう衝撃展開ですよ。
こっから始まるっていうのに、こんなのありなの？
って頭抱えた状態でシリーズがスタートします。

どうなるのよこれ

初対面からバトル勃発

最初は初対面ならではの当たり障りのない軽めのトークしながら、相手の趣味とか元カレの話とかしながらわいわいするんだけど、次第に話がギクシャクしてきちゃいます。
互いに今まで接することのなかったタイプの人間で、価値観が違い過ぎることに気付いてしまいます。

オタク気質のブルーノは緊張のあまり自分の好きな建築家や映画の話ばかりしてしまい、どちらにも知識のないアレックスは愛想笑いするしかないんです。
逆に筋トレに命を懸けているアレックス（2つのジム掛け持ちするほどストイック）はブルーノがジムに通っていないことにドン引きします。

悪気はないながらも無邪気に気取った話をしてしまうブルーノはアレックスにとって鼻につくし、バーの客からモテモテのアレックスはブルーノからすれば見た目にしか興味のないナルシストに見えてしまいます。

全く正反対の男を前に自分の価値観を押し付け合ってしまうふたり。
せっかくの初デートが最悪のムードで終わろうとします。

なにこれおもしろい

煽り合うふたりが最高なんだ

こいつとは合わないって内心おもいながらも、こんなふうに喧嘩してこの関係が終わってしまうのが切ないと思いつつ、それでもやっぱり素直になれないふたり。
本能的に惹かれてるからこそ、口論はどんどんエスカレートして煽り合いに発展します（最高かよ）

強気のアレックスは年上相手にも関わらず得意のセクシーモードで思いっきり挑発します。

アレックス「苛立ってるのはアソコが硬くなってるせい？」
ブルーノ　「…」
アレックス「裸の俺を想像してる？」
ブルーノ　「…」
アレックス「俺の***を吸いたい？俺の***をいじりたい？」
ブルーノ　「…」
アレックス「俺はタチでもウケでもいい（わざとめっちゃくちゃセクシーな顔で）でも出来れば、攻められたい」
ブルーノ　「…」
アレックス「でも君には無理だろうねｗ」
ブルーノ　「なに？！」
子どもを宥めるように年上のブルーノのほっぺをぺちぺちして、その場を立ち去ろうとするアレックス。
完全に挑発に乗ってしまい雄スイッチがONになるブルーノ。
アレックスを追いかけます。

ブルーノ　「いつも君が遊んでる筋肉野郎と、僕は違う」
アレックス「（バカにしたように）そう？」
ブルーノ　「腹筋が割れててイケメンかもしれないが、ベッドの上では負けない！」
アレックス「はいはいはい（全然聞いてない）」
ブルーノ　「ただ僕は君と寝たくない！」
アレックス「ふーん（半笑い）」
ブルーノ　「そう、僕は大人だからね」
アレックス「（じっと見つめる）」
ブルーノ　「（見つめながら）そういうことだ」
アレックス「…」
ブルーノ　「…」

君とは寝ない宣言した直後ですよ。
怒りで息荒げながら、至近距離で見つめ合うシーン。

本来なら捨て台詞を吐いて立ち去るようなシーンなのに、互いに互いの唇から目が離せなくなってしまうんです。

＼キス我慢選手権／

そして次の瞬間、ブルーノは自分の理性をかなぐり捨てて衝動的にキスしてしまいます。
はい、ここからはR18プロレスです。

ののしり合って、挑発し合って、見つめ合って、真顔になって、グワシイッ!!!ってキスするくだり、こんなんはなんぼあってもいいですからね。

性癖ですよこれは

相性抜群なのに強がるふたり

さっきまで口論していたのにもかかわらずふたりはそのままベッドインしてしまいます。
しかも朝まで何度も何度もだぞ。

翌朝目覚めた二人は、相手がシャワーを浴びている隙にそれぞれの友人に電話をかけて、興奮気味に昨夜の出来事を報告し合います。

アレックスの本音：
感じは悪いし、性的魅力もないし、ただ彼も他の男と同じでズボンを脱ぐかためしてみたかっただけで、傲慢な鼻をへし折ってやりたかっただけで…
でも体の相性が良すぎて人生最高だった。

ブルーノの本音：
別に惹かれてなんかいないし、侮辱してやりたかっただけで…
でも息はぴったりだった。
同時にイッたし嫌いな奴との方が相性がいいなんて皮肉すぎる。

その後のふたりの
事後トークが最高でした。

互いにめちゃくちゃ「良かった」のに、相手を前にするとそれが悔しくて認められないんです。

アレックス「ヤッちゃったね」
ブルーノ　「あぁヤッちゃった」
アレックス「普通だった」
ブルーノ　「あぁ普通だった」
アレックス「満足した？」
ブルーノ　「まあまあだね」
アレックス「え？最後にイッた時大声で叫んでた」
ブルーノ　「あぁ足がつったんだよ、死ぬほど痛かった」
アレックス「喜びの叫びかと思ってた」
ブルーノ　「喜んでたのは君だ」
アレックス「僕？まさか」
ブルーノ　「嘘だろ？言ったじゃないか」
アレックス「いつも言う」
ブルーノ　「いつも？あんなことを？”すごく感じる”とか”こんなの初めてだ”とか」
アレックス「盛り上がってくるとつい口走っちゃうんだよね」
ブルーノ　「いつも？」
アレックス「君もね」
ブルーノ　「君が言うから合わせただけだ」

あああ強がりさんたち
可愛いすぎる…！

若者の恋愛とは違って、ある程度失敗もしてきたからこそ傷つきたくないふたり。
だからこそ腹を探り合って大人のようにふるまおうとするんだけど、それが結果的にめちゃくちゃ子どもみたいになっててかわいい。

こじらせてるんだけど
そこがとても良い。

どタイプの男達の存在

このドラマがおもしろいのは、魅力的なサブキャラたちの存在です。
アレックスのタイプど真ん中を行くセクシーなイブラ。
ブルーノのオタク心をくすぐる可愛いラモン。

間違い電話をきっかけにお互いが出会っていなければ、これまで通りこういう人と付き合っていたであろうというキャラクターたちの存在です。
しかもそれぞれ猛烈にアタックを仕掛けてくるからこそ、主役ふたりの気持が大きく揺さぶられてドラマがどんどんと面白くなっていきます。

イブラ（演：Cedrick Mugisha）

エロメン25歳。
アレックスのお母さんが働く市場に勤めるセクシーガイ。
テストステロン高めで挑発的でセクシーでまさにアレックスのドタイプ。
仕事中にも関わらずめちゃくちゃえっちなメッセージ送って来るチャラ男。

ラモン（演：Ramon Pujol）

ブルーノと同じ建築事務所で働く優秀な建築家。
ポケモンオタクで友人たちからは「ピカチュウ」って呼ばれてる。
ブルーノに熱い視線を送り積極的にアプローチする。
一途だし、映画も好きだし、建築家としての腕もあるし、何よりブルーノのことをめちゃくちゃ愛してるし、まさにブルーノにぴったりの相手。

そんな4人がバーで一緒に飲むシーンがあるんですけどね。
アレックスに夢中なイブラは、みんなの前で自然にアレックスにチューするんですよね。
それを見たブルーノは、アレックスの前で当てつけみたいにラモンにチューして反撃するみたいなシーンがあります（大人げないおじさんかわいい）

他にも魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
映画「ラブ・アクチュアリー」のようなイメージで、いろんな登場人物たちのそれぞれの想いが科学反応起こし合うんです。
レズビアンの愛や離婚の危機を迎える夫婦愛、家族愛親子愛など二人を取り巻く様々な愛の形があって、それぞれが影響し合ってアレックスとブルーノの恋が発展していきます。

本能で惹かれ合うふたり

離れている時は相手のことで頭がいっぱいになってぐるぐる悩んでしまうのに、いざ顔を合わせればいがみ合ってしまうどうしようもないふたり。

二人にとってプライドを捨てて素直になって気持ちを伝えあうのはすごくハードルが高いんです。
だからこそ作品の中では素直になれないお互いの妄想「こうだったらいいのに」シーンが何度か出てきます。
この演出とってもいい。

別れ際にもし自分が「行かないで。一緒にいて？」ってかわいく言えたら…とか。
そういう妄想シーンも全部実写で見せてくれるからとても良い。
でも実際は言えなくて「じゃあね」ってなっちゃう。

本当はべったべたに甘えたいし甘えさせてあげたいし、朝までベッドで抱き合っていたいのに、口を開けば正反対の言葉しかでてこないふたりがなんとももどかしくて可愛い。

そんなふたりが「素直」になる瞬間があるんです。
相手をののしり合いながらも、ふと相手に対する本音が出てしまうんです。
その瞬間の愛しいことといったら…！

最終話では強がっていたふたりがプライドをかなぐり捨てて、ボロボロに泣きながら想いを伝えるシーンがあります。
極限状態にならないと素直になれない、そんなどうしようもない二人をぜひ見てやってくれ。

とにかく見てほしい

ドラマ「スマイリー/Smiley」は配信で視聴可能

ドラマ「Smiley」はNetflix独占配信中です。
1話30分～40分程度・全8話です。

▷ Netflixで「Smiley」を見る

中の人たちの年の差もちょうど良い

年の差大好きなricoとしては最高なキャスティングでした。ありがとうございます。

アレックスの中の人は26歳。

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ブルーノ役の方は39歳。

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おふたりの撮影風景や、プライベートショットもSNSに投稿されてます。
ああなんてすてき。

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