フェイクドキュメンタリー「The Usual Night いつもの夜」FANTASTICSが魅せる新感覚BL｜配信で視聴可能

こんにちは。
実写BL・メンズロマンスが大好きなアラサー会社員のricoと申します。

数ある作品の中から大人女性にもきちんとおすすめできる良作のみをピックアップしていたら、130本を超えてしまいました。
ひたすら個人的な見どころをご紹介していくブログです。(特に激推しな13作品はこちら)

今回はフェイクドキュメンタリー「The Usual Night いつもの夜」を取り上げます。

まだ見たことがない方のために詳細を省いた「見どころのみ」をかいつまんでご紹介しますが、7割ほどネタバレを含みますのでご注意ください。

また記事の中では演者さんのお名前を敬称略で記載させていただきます。お許しあれ。

ドラマ「The Usual Night いつもの夜」とは

LDH強めオタクからFANTASTICS入門編として見ろと脅迫され見た「The Usual Night いつもの夜」…………めっちゃよかった！！！！！は！！！！！何これ！！！！！ゆせれやしか勝たん！！！！！テラハなの！？？？？は！？？？？ pic.twitter.com/jmTSnqwQ9J

— お前ちゃん (@nahceamo) June 12, 2024

「The Usual Night いつもの夜」は、人気ダンス＆ボーカルグループ「FANTASTICS from EXILE TRIBE」が挑む新感覚フェイクドキュメンタリーです。
メンバー6人の共同生活を舞台に、リアルな日常にフィクションを絶妙に織り交ぜながら、メンバー同士の恋が描かれます。

都内某所の男子寮を舞台に、FANTASTICSのメンバー6人が繰り広げる共同生活。3つの部屋に2人ずつ分かれて暮らす彼らの日常が、様々な空間で展開される。リアルな日常シーンの中に、徐々にフィクション要素が混ざり合い、予想外のストーリーが展開。メンバー同士の密な交流や、知られざる一面が次々と明かされていく。

あらすじより

2022年に放送されていた作品ですが、恥ずかしながら全く知りませんでした。
tiktokでBLドラマレビューを漁っていたところ、このドラマの切り抜き動画が流れてきまして。

え、なにこれ。聞いてないんだけど！！！

実在するアイドルグループのメンバー同士のフェイクBLですって？！
なにそれめちゃくちゃ斬新な企画じゃないですか！

もっと早く教えてよ！（知らん）

八木勇征＆瀬口黎弥の”ゆせれや”カプ

八木勇征（演：八木勇征）

FANTASTICSのメンバー。
ルームメイトの黎弥への思いを寄せ、積極的に好意を表現する。

八木氏と言えば「美しい彼」でのクールなお芝居ですが、この作品での小悪魔な一面も魅力的です。

瀬口黎弥（演：瀬口黎弥）

FANTASTICSのメンバー。勇征のルームメイト。
長年交際している彼女がいるが、ある夜からルームメイトの勇征が気になって仕方ない。

物語のメインは、勇征と黎弥（公式では「ゆせれや」と呼んでるようです）のおふたり。

きっかけはジェンガの罰ゲーム

ある夜、メンバーたちはいつものようにふざけ合いながらボーイズトークに興じています。恋愛の話で盛り上がる中、「女目線で、メンバーの中で彼氏にするならだれがいい？」という話題に。
黎弥は少し悩んだ末に、ルームメイトの「勇征がいいかな」と答えます。それに対して、勇征は迷うことなく「俺も黎弥」と即答するんですよね。

その後、酔っぱらった流れでジェンガをするメンバー。
（ちなみにこのジェンガはこのドラマの中でキープロップとして何度も登場します）
負けた人が罰ゲームとしてメンバーの誰かにキスをするというふざけたノリで、黎弥が負けてしまいます。
罰ゲームとして勇征にキスをする流れになり、気まずそうに水を一口飲む黎弥、一方なぜか受け入れ態勢ばっちりの勇征。

二人の唇は近づきますが…黎弥は恥ずかしすぎてキス直前でギブアップ。

まぁそうだよね、というノリでその場は流れていきますが、どこか浮かない顔をする勇征。

その夜、二人の部屋に戻った勇征は寝支度をする黎弥をじっと見つめながら、「てか、そんなハズかった？」と聞きます。
「え？チュー？普通にハズいだろｗ」と笑って返す黎弥に対し「そっか…俺は全然いやじゃなかったけどね」と思わせぶりな言葉を残す勇征。

…え？

どんどんバグっていく距離感

また別の夜、先輩が酔っぱらって泊まっていくことになります。
勇征は気を利かせて、先輩に自分のベッドを譲り、自分はルームメイトの黎弥のベッドに転がり込むことに。

黎弥が戸惑っているのもお構いなしに、勇征は布団に潜り込んですやすやと眠ってしまいます。

隣で眠る勇征のそばで、黎弥は気持ちが落ち着きません。
結局夜中に、黎弥はひとり起き出し、勇征の寝顔をじっと見つめた後彼に布団をかけて、自分はリビングのソファで眠ることになります。

また別の夜、キッチンでサラダを取り分ける黎弥。
そこに帰ってきた勇征が、後ろから近づき「なにこれ？」と言いながら黎弥の肩に顎をのせます。
突然の距離感に「これは…サラダ」と言いながら戸惑う黎弥。
「へーうまそう」と言いながら何もなかったように冷蔵庫を開ける勇征。

その日はメンバーと一緒にライブ映像を見ながらお酒を酌み交わしますが、黎弥はどこか上の空で、物思いにふけります。

また別の夜のこと。洗濯機の前で洗濯物を待つ他のメンバー（木村慧人氏）の隣に座った黎弥が、唐突に「結構さ、うちのメンバーってボディタッチ多いよね」そう言って「あれってさ、どんな気持ちなの？」と黎弥。

慧人は少し考えてから 「え、なんだろう、スキンシップですかね。でも、やりたい人にだけしかやってないかもしれない」。
黎弥はその返事を聞いて「そうか、そういうもんなのか」とつぶやきます。

いいぞもっと悩みなさい

”好き”に種類はない

また別の夜、リビングで独りライブ映像を見ながらソファで寝落ちしてしまった黎弥。
そこへ寝る前の勇征が通りかかり「寝てんの？」と声を掛けます。

すやすやと眠る黎弥の髪をなで、毛布をかぶせてあげる勇征。
その時チュッとキスをして、足早に部屋へ戻っていきます。

また別の夜、黎弥は勇征を誘い二人で焼き肉に行きます。
仕事の話や彼女の話をした後、「てかさ」と気まずそうに話を切り出す黎弥。

「この間俺にキスしたよね？」
「この間？いつ？」
「俺がライブみて寝ちゃったときさ」
「え？あぁ、起きてたんだ」
「キスしたよね」
「うん。なんで？ダメ？」
「いや、ダメってわけじゃない、うーん難しいな…いや、え、どういう感情であれするん？」

「好きだからだよ」

「…え？男の子、好きなの？」
「男も女も関係なく、好きは好きだよ。好きに種類もなくない？好きって思うからする」
「え、じゃあ、俺は好き？」
「うん好きだよ」
「…友達としてってこと？」
「ううん、違う。友達にはキスしない」

「…けど俺、女の子好きだよ」
「知ってるよ、だって彼女いるもんね」
「うん」
「同じだよ、俺も好きだよ、黎弥君のこと」

ルームメイトであり親友からの突然の告白に戸惑いを隠せいない黎弥。
男とか女とか関係なく、好きという感情は変わらないと諭す勇征。

好きに種類はない。良いぞ。

このドラマのストーリーの主軸は”ゆせれや”（勇征と黎弥）の関係性ですが、他のメンバーの物語も同時に展開していきます。

その中でカギになるのが、FANTASTICSの年下組である中島颯太と木村慧人の二人による、ジェンガをテーマにした楽曲制作です。

少しずつ完成に近づいていくこの曲が、登場人物たちの気持ちやストーリーの展開とパラレルに重なり合い、物語に深みを与えていくんですよね。

このお二人のゆるいやり取りが好き

誕生日にキスをねだる後輩

自分の気持ちを伝えてから、勇征はこれまで以上に積極的になっていきます。

一方、黎弥は「彼女がいるし、女性が好きだし」と、これまで通りの自分でいようと努めますが、日に日に増していく勇征のアピールに戸惑いを感じています。

そうなんですよ、黎弥には年上のめちゃくちゃ素敵な彼女がいるんですよね。
しかも同郷で、自律していて、黎弥の仕事にも理解のあるよくできた彼女がいるんです。

「てかおれ、彼女いるからね」と黎弥がルームメイトに念を押すと、「うん、知ってるよ」と勇征。「別に彼女と同じ扱いを受けたいなんて思ってないから」と自分に言い聞かせるように付け加えます。

そんな勇征がもうすぐ誕生日を迎えるということで、「誕生日、何が欲しい？」と黎弥が聞くと、勇征は唇を突き出して無言でチューが欲しいとアピールします。

「いやいや、そういうとこだぞｗ」と笑い合う二人。ここ好きです。

それからも勇征のアピールは続き、年上の黎弥に対して全力で甘える攻撃で畳みかけます。

また別の夜。
勇征が足を捻った際、黎弥は何から何まで看病します。
本当はもう治っているのに、勇征はドライヤーで髪を乾かしてもらったりと、自分の気持ちを隠すことなく黎弥にどろどろに甘えています。

彼女とのマウントバトル

また別の夜、最近様子がおかしい黎弥との距離感に不安を感じた黎弥の彼女が「皆の家に遊びに行きたい」と提案し、黎弥は思い切ってメンバーと同居している家に彼女を招待することになります。

この場面で、勇征が彼女に対してマウントを取る様子が可愛いんですよね。

黎弥と同郷の彼女は「え？皆と一緒にいる時（黎弥は）出ないですか？方言」と聞くと、メンバーは「いや、聞かないなぁ」と答えますが、勇征は「俺は結構聞きますよ、二人っきりの時とか結構」と強調します。

皆が「一緒にいるときは（黎弥は）どんな感じなんですか？」と聞くと、彼女は照れながら「すっごい優しいし、頼りがいある」と答えると、すかさず勇征は「わかるー！」と相槌を打ちます。

「あとは、甘えてくる」という彼女の言葉に、皆が「どんなふうに？」と興味津々。
彼女は「えーワンちゃんみたいだから、いつもこうやって（黎弥に抱き着く）」と言いながら、皆の前で何度も黎弥にハグをします。

黎弥の意外な一面に、一同がワイワイ盛り上がる中、どんどんと表情が曇っていく黎弥。
「何怒ってるの？」と問う彼女に「別に」とそっけなく返します。

ひとり思いつめる黎弥。
その日から黎弥は、自分の彼女に対する気持ちと、親友の勇征に対する気持ちのバランスに頭を悩ませます。

また別の夜のこと。酔っぱらって帰ってきた勇征は、浮かない表情の黎弥に近づき、「どうしたの？」とちょっかいを出します。

ふざけてボディタッチをする勇征に対し、黎弥は突然「まじでやめろって！」と大きな声を上げてしまいます。
驚いた勇征は「…ごめん」とつぶやき、自分のベッドに戻ります。

自分の気持ちに整理がつかず、感情的になっていることに気づいた黎弥は、外へ飛び出していきます。

メンバーとしての距離感に戻る時

また別の夜、買い出しに出かけることになった二人。
勇征の提案で、二人は公園に立ち寄ります。そこで勇征は黎弥を怒らせてしまったことに対して謝り、黎弥も言い過ぎたと謝ります。

そこで勇征が切り出します。「あれから一人でよく考えたんだけど」と前置きし、「これまでめちゃくちゃ甘えてた。いやな思いさせてたし、もうやめようと思う」と告げます。

さらに勇征は「グループのメンバーとしての距離感に戻そうと思う」と決意表明します。この言葉に、黎弥は黙ってうなずくしかできません。

その日以降も、これまで通りの日常は続いていきますが、勇征は極端に黎弥を避けるようになります。

一方黎弥は、彼女を呼び出し、思い切った様子で「別れたい」と切り出します…

黎弥への気持ちにふたをする勇征と、彼女と別れる決断をした黎弥。
この二人の関係は一体どうなるのか…！

“君から誘ってきたくせに俺の方が意識してるみたい“

また別の夜。年下組が毎日取り組んでいた楽曲「ジェンガ」が遂に完成します。
メンバーを集めて弾き語りで披露する二人。その歌詞がまたたまらんのです。

♪ジェンガ
押しては揺れる
あの日の気持ちのように
君との駆け引き迷いながら
時間と共に積み重なる思い出
崩れる未来が怖くて
君から誘ってきたくせに
俺の方が意識してるみたい
平凡な日々を過ごしたいのに
君のことばっか考えてしまうんだ

その夜もいつも通り、メンバー全員で食卓を囲み、ジェンガを楽しみます。
運命のいたずらか、再び黎弥が負けてしまいます。罰ゲームは以前と同じく、誰かにキスをするという展開に。

黎弥は迷うことなく、勇征を相手に選びます。
1話の時とは明らかに違い、真剣な表情で勇征を見つめる黎弥がいます。

この続きはぜひ本編でお楽しみください

フェイクドキュメンタリーという新境地

このドラマが面白いのは、実在するアイドルグループの共同生活を描き、皆が本人役でドラマに登場しているという点です。
毎日、皆で晩御飯を作って、食べて、他愛もない会話をして、ダンスレッスンをして、ライブ活動や撮影などのお仕事をして、トレーニングをして…というアイドルの日々を描きます。

どこまでが台本でどこまでがアドリブなのかわからなくなる、現実とフェイクがあいまいな世界観がとても斬新です。

グループのファンの方たちは、推しの素顔やメンバーの中での立ち位置なども垣間見れてたまらない作品だなと感じました。颯太氏のツッコミ、好きでした。

まだの方はぜひ見てくれ

「The Usual Night」は配信で無料視聴可能

ドラマ「The Usual Night」は各種動画配信サービスで配信中です。

900円程度かかりますが、amazonプライム会員であれば、FOD経由で今すぐ視聴が可能です。

本ページの情報は2024年7月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。